設 立 趣 旨 書
特定非営利活動法人 日本ウエルネスダーツ協会
1 趣 旨
日本はかつて経験したことのない高齢化社会に入っています。社会でも高齢者にかかる介護費用、医療費その他福祉関係の予算の増加が緊急の課題となっています。
ウエルネスダーツは従来のダーツを簡素化、カラフル化そして軽量化と安全性強化した新しいダーツです。高年の方、また児童でも容易にゲームが可能になりました。
認知症予防というテーマにおきましては、ダーツの持つ引き算ゲームであることが、脳の活性化に役立ち認知症予防に役立っていることは多くの認知症治療関係者も認めています。加えて勝ち負けを競うこと、作戦を練ること、狙いに集中することが認知症予防に役立っていることも認められています。英国発祥のダーツは礼を重んじ、自己責任、自己申告、他者を敬愛する精神があり、ウエルネスダーツも当然本来のダーツからその精神を引き継いでいます。対戦方法も1対1、2対2、3対3、4対4、ダブルスゲームでは4組対4組まで、また1対1対1対1対などのグループで対戦でき、どんな人数でも手軽にゲームができる特徴があり、ゲームを通じて他者とコミュニケーションが活発になり礼の精神も重要になってきます。このことも認知症予防に有効です。他方面体力という面ではダーツは頭脳も身体も使うスポーツです。適度な運動や歩行は認知症予防、介護予防、機能回復に重要です。ダーツは決して激しい運動ではありません。瞬発力や強い力は不要です。しかし熟練のためには練習も必要です。腕から指先までの微妙な感覚が的に当てる重要な要素になります。怪我の可能性が非常に低いスポーツとも言えます。
このようなウエルネスダーツの持つ特性を生かし、高年者の生涯スポーツとして普及、振興を図りたいと考えています。「ジュニアとシニアのダーツ教室」は地域内における世代交流のスポーツとしての一面があります。小学生と高年者が同条件で戦える数少ないスポーツの一つです。体力差、体格差に左右されないウエルネスダーツは年齢、性別を超えて一緒に競技できます。家庭で練習も容易ですので、家で普段練習し、地域での活動時に仲間と競い、大会やイベントで成果を発揮することを理想としています。
また、ウエルネスダーツはその上達度にあわせ「級・フライト」の試験を実施します。ウエルネスダーツでは級のことをフライトと呼びます。Nフライト(初心者)からSフライトまでの段階的な級試験があります。通常の大会ではこのフライト毎にトーナメントを実施します。これは初心者から熟練者までどのクラスの方でも大会に参加でき、自信の目標をクリアしていく楽しみを持っていただくことを目的としています。ウエルネスダーツを用いた健康な地域社会を作り出していくことを目的といたします。
今回、法人として申請するにいたったのは、老人クラブや市民大学、デイサービス、高齢者ホーム、グループホームなどの高年者の多い団体へのアプローチし普及、振興を図っていく活動において、これを継続的に推進していくためには、より多くの行政や関連団体と連携を深め、協力していく必要があります。そのためには社会的に信用される公的な組織にしていくことが最良の策であると考えたためです。また、当協会の活動は営利目的ではなく、多くの市民の方々に参画していただいてこそ意義あるものになると考えていますので、この点からも特定非営利活動法人格を取得するのが最適であると考えました。法人化することによって、組織を発展、確立させていくことができ、本協会が実施する活動に、より多くの人々、組織、団体に参加していただけるようになり、これにより、一層広く社会に貢献できるものと考えます。